住宅購入資金に大きな影響を及ぼす消費税は、2019年10月から10％へ引き上げ予定です。
現行の8％から税額が2％も増えると、マイホーム資金もその分多くかかりそうな気がします。
住宅購入を検討中なら大なり小なり気になる、消費税と購入時期の関係についてみていきましょう。
住宅購入で消費税10％が適用されるタイミング
住宅購入で消費税10％が適用されるタイミングは、2019年の10月1日からの引き渡し時です。
8％で支払いをしたいなら、2019年の9月30日までに引き渡しを終える必要があります。
引き渡しとは、売主から買主へ物件の所有者を変更するもろもろの作業である、各種登記の実行や交付、鍵の受け渡しを指します。
工事請負契約日による税率据え置きの適用措置もありますが、現在はすでに過ぎていますので、8％で支払いたいなら「引き渡し日」を意識しましょう。
注文住宅なら8％適用に間に合うか間に合わないか、タイムリミットが微妙なラインなので、購入を決めているならサクッと決断することをおすすめします。
住宅購入で消費税増税が影響を及ぼす費用
住宅購入で消費税増税が影響を及ぼす費用は、建物価格・諸経費・新調する家具家電などでしょう。
2,000万円の建物に対する税額は、8％なら160万円、10％なら200万円で、40万円の差がでます。
ちなみに、土地代に消費税はかかりません。
諸経費の大きな割合を占める仲介手数料については、「物件価格×3％＋6万円」で計算してみましょう。
物件価格が3,000万円なら約2万円もの差がでます。
その他こまごまとした費用にも税金がかかるので、支払いタイミングによって、単純計算でも数十万円の差が出るとわかりますね。
消費税増税に合わせて住宅購入をするべきかどうか
消費税10％で支払いが増えるのなら、住宅購入のタイミングは増税前がいいような気がしますが、実際のところそうとは言い切れません。
単に計上される金額だけでなく、すまい給付金などの特例措置も加味して8％と10％の比較をしてみましょう。
オリンピック関連工事による建築資材や不動産価格の高騰などにも意識して住宅購入のタイミングも考えてみてくださいね。
2％の差のみに焦点を当てずに、総合的に判断して購入時期を選択するのがおすすめですよ。
まとめ
住宅購入は消費税増税時期がよいタイミングになるかもしれません。
マイホーム購入を検討していた方は2％増に背中を押してもらうのもよいでしょう。
しかし、大切なのは計画性です。
予定もないのに、税率がアップするからと勇み足で高額な買い物をしないようにしてくださいね。
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